2016年10月の一覧

安全管理の意識

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

先日、某 建築組合主催の とあるセミナーに参加してきました。社会保険がメインテーマでして、近年では 行政の指導もあり、ゼネコンの現場など 下請けとして現場に入るのに、社保関係が完備された企業でないと仕事をさせてすらもらえない、一人親方などはどうすれば、なんてちょいと小難しいけど 無関心ではいられないお話を色々聞いてきました。

井尻工務店でも労災保険の他、義務や必要と思われる そういったものには入っていますが、建設業も、なんというか、こう、襟を正すというか、姿勢を正そうねって、そんな世の中の動きなのかな、なんて思いながら聞いてました。

そして同じく行政の指導の一つに、足場の組立解体の講習を受ける事の義務化、というのがありました。足場を使用して作業をする作業員全てが、その特別講習を受けなければならない、というもので、脚立に足場板を乗せて作業をする程度でも 必須だということでした。

足場の事故は、作業員の墜落や物の落下による下の人への被害など、重大事故に繋がる事も多いです。徹底して安全の為の指導を行うのは いい事だな、と思いました。

ただ、行政も 安全の指導をもっと徹底的に行いなさい、万が一 事故が起きた場合の為にも 社会保険もきちんと入りなさい、という指導はできるものの、職人個人がきちんと安全の意識を身に付けておきなさい、なんて指導は無理でしょうし、やはり 個人が安全をきちんと意識して行動することが 大事なんだろうな、と再認識しました。

現場での安全は 足場に限らず、現場から資材を搬出する時に 通行される方々にぶつけないかとか、機械工具の取り扱い方は大丈夫か、とか あらゆる所に存在しています。大手ゼネコンなどは現場が整い、安全管理も徹底しているので むしろ、我々のような 町家の工務店クラスの方が 意識をきちんと持たないとな、と改めて思いました。

井尻工務店では、ゼネコン仕込みの安全管理術を元に、オーナー様と近隣の皆様にご迷惑がかからないよう、可能な限りの 気遣い心配りをしながら 作業しております。お気軽にお問い合わせ下さいませ!

ではまた!ご安全に!

こんな所からも雨漏り

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
先日 右京区で雨漏りの修繕に伺いました。

最初の症状は壁に紫色のシミ。クロス裏のカビですね。しかし、えらい中途半端な高さのシミだったので、壁内結露か?と色々探って行くと...


横の天窓は問題無しでしたが、この真ん中辺のエアコン配管!保護膜がめっちゃ破れてます...ここで溜まった雨が被膜の中を通って、部屋の中の被覆が途切れる所から溢れて壁にシミを。

きちんとテーピングし直して、屋根の下の 壁に入る前の辺りで 被膜の底に切り込みを...う、写真が無いのでわかりにくいですね...すいません...とにかく、切り込みから雨水を逃して、部屋の中に雨水が入っていかないようにしておきます!
エアコンの配管の被覆は、年数が経つと劣化して破れてしまう事も多く、必ず壁を貫通している事もあり、放っておくと雨漏りの原因になる事もしばしば。

もしバルコニーや窓から見える エアコンの配管がズタボロになっていたら要注意!早めのテーピング直しをオススメします!

ではまた!

英語で!

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

先日ご依頼いただいたお客様、外国の方でした。メールは日本語でしたが、伺いますと 外国の方が!

頼りはスマホと あの頃の遠い記憶...でも人間、必死になればどうにかなるもんですね!

十分話せてるよ、分かる、大丈夫。なんて言って下さいました!

住まわれる外国の方が増えてきているこの京都。井尻工務店も英語で対応できるようにならねば!

なんて ちょっぴりグローバルな工務店になった気がした1日でした。へへ。

では、see you!なんちって!

樋が詰まり、漏れる。

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
北区 原谷で 雨漏り修繕のご相談をいただき、伺ってまいりました。


少し分りづらいのですが、内樋といって、屋根の構造に樋が埋め込まれた物です。葉っぱ避けの網が張ってありますが、この中の落ち口に 土くれがいっぱい詰まってました。


あっ、見えない...すいません。

掃除して 落ち口が露わに。

屋根の構造に埋め込まれた樋、という事で、落ち口が詰まると樋がプールに。貯まった水は樋の上を乗り越えて 天井に、というパターンでした。両手に山盛り5杯ほど貯まってましたよ、土が。しっかり掃除して完了です。ちなみに、このお宅は2階プラス屋根裏部屋のほぼ3階建ての軒高に家の下は崖で、掃除した樋の下は全高20mほど!屋根勾配も4.5寸ほどで、下って行くのが めっちゃくちゃ怖かったです!だって 滑って樋を越したら ポトリ...ふぅ。

樋の詰まりは どこのお宅でも ひんぱんに起こる事です。溢れるだけならまだいいのですが、思いがけない所に伝っていき、とんでもない所から雨が入るなんてことも、珍しい事ではありません。

雨のたびに バチャバチャーと溢れる樋。是非一度 点検される事を お勧めいたします!お気軽にご相談下さいませ!

ではまた!

ついに見つけました!

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
過日 依頼下さった、右京区の工場のスレート屋根の雨漏り修繕です!

なかなか雨漏りが止まらず、天井を外させてもらい、オーナー様が写真を撮って下さったり 大変な協力をいただきながら とうとう...


お分りになりますでしょうか、極細のヒビ。掃除すると...


谷の底が割れてましたあ!これを見つけられなかった恥ずかしさときたらもう...

捨てコーキングをして、上からポリカーボネート製の波板を被せてやりました!


結局、スレート屋根の雨漏り修繕にはこれが一番なのかな、と思いました。

しかし スレート屋根 恐るべしです。踏み破る危険性も高く、調査以外に気を配る事も多いので、かなり難易度の高い修繕の一つです。

今度こそ雨漏り止まってくれ!と願いつつ オーナー様の勧め通り 天井は開けっ放しで帰る、 情けない私の後ろ姿なんて想像しないで下さいね。

T^T

では また!

長屋町家改修 ディテール③

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

ありがた忙しで、飛び飛びになってしまいますー!

さて、上の間ですね。


天井を落として、屋根裏構造を露わにしました。屋根の垂木に断熱材を打ち上げ、その下から黒く塗った合板を化粧貼りに。色的には暗いのですが、雰囲気は抜群です。ライトアップもしたかったのですが...


こんな照明器具(他所の処分品)をいただいたので、こちらに目立っていただく事に。広い天井なので、これくらい大きくても 鬱陶しさは全くありません。

隅にあった吊り床は 織部床風に。


主照明を落として こんな雰囲気に。



傷んだ壁の凹凸も 印影の素材になってます。

階段壁には 手すりや壁ではなく、リメイク建具を。丸横桟の板戸は板を一度割って ランダムな格子戸に。真ん中の障子は 他所の現場の処分品ですね。写真ではわかりにくいですが、ホームセンターで売ってる 竹笹模様の障子紙張りました。


夜景は こんな感じ。


オーナー様 支給の オシャレな照明。


窓は一応ペアガラス仕様です。

上下の枠が広いのは、既存の敷居鴨居が ずいぶん傾いていましたので、わからないように正面から板を貼ってあるんです。


こうして振り返ってみると、自分の趣味 全開やなぁ、と改めて思いました。自分が住むなら!と思いながら造ったので そりゃそうなんですが。好き勝手仕事をさせて下さったオーナー様に感謝です!
総括〜

今 私達の暮らしは 何につけ便利で至れり尽くせり、不便な事には怒りすら覚える、いつの間にかそんな時代になったような気がします。ほんの少し昔なら、携帯電話も無かったのに。

少し不便な田舎暮らしに憧れたりするのは、便利が当たり前になってしまった都会暮らしから見える、物珍しさなのかな、なんて捻くれた考えも浮かぶのですが、不便さを求めるって ある意味贅沢な事で、それだけ幸せな環境にいるって事なんだなって思います。

でも 与えられた便利さを使うだけより、自分で工夫して使いやすくしたり、逆に手間がかかる事を楽しむような ゆとりのある生活って 良いですよね!

この町家に住んだら、そんな暮らしが出来そうやなぁ、って 自画自賛(なのか?)してます!

しかし 何よりも嬉しいのは、傷み果てた家が生まれ変わった事、もう一度 表舞台に送り出せたような気がして、今でもニヤケてしまいます!
スパンが長くて ダラダラなシリーズになってしまいましたが、お付き合い下さって ありがとうございました!これにて長屋町家改修工事、完了です!

ではまた!

長屋町屋改修 ディテール②

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

下京区の長屋町屋、ディテールの続きです。

施工前のキッチンはこんなんでした。


タイルは綺麗に磨いて、何が入っているのかわからない印象の、下の戸を外しオープンに。


洗い床はずいぶん傷んでいたので、モルタルを塗って ガラスタイルをチラチラッと。



正直、使いやすくはないですよね...でも この雰囲気、素敵です!


焼き板に穴開けてダウンライトを、隣の部屋にあった小棚は 色を塗り直して吊り棚に。


オーナー様のご提案で小さな吹抜けと上窓を設置。ほんのり明るい超シンプルなキッチンに仕上がりました。

トイレは新設です。


扉はリメイク。元 引き戸でしたがドアに。金物屋さんで古ーい表示錠を見つけてきました。


内側の把手代わりにすす竹を。


なかなか落ち着いた雰囲気です。

洗面はこんな感じです。


植木鉢です。雰囲気重視です。もうそれだけです。

あ、お風呂...普通の小さなユニットバスなんで、写真撮ってないです...

元は...


こんなんでしたね。


いやぁ、建築って楽しいです!

次回は、上の間です!

では また!

▲TOPへ