こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

先日 記事にさせていただいた、下京区の長屋町家改修工事が 少しずつ進んでおります...

2階の天井を 撤去しました。


少し 雨漏りしていましたが、とても綺麗です!桁(ケタ)に屋根の垂木が乗っかってる部分から光が射し込んでいます。が、よくある屋根裏のハチの巣なんかは 有りませんでした。小屋組も整っています。いい感じです!


壁の土もしっかりしています。ジュラクや漆喰などで塗り替えられるほどしっかりした壁ですが、『洋』の雰囲気を取り入れたいというオーナー様のご希望もあり、今回は塗装です!あえて壁のダメージを残したまま、水性塗料とシーラーのハイブリッドで固めていきました。とりあえず白く塗りましたが、削れた部分は影になって 仕上がりにアクセントがつきました。


この後 屋根裏の丸太は見せつつ、多少の断熱も施していこうと思っています。とても格好の良い屋根裏ですが、やっぱり暑いですもんね。

この物件は 貸家にされる予定なのですが、いわゆる『借家!』ではなく『カッコいい』雰囲気の住まいにしたいとの事でしたので、あえて 古いままの部分や不便さ、性能の低さなども残しつつ 『あ、住んでみたいな』と思えるような空間を意識しながら 作り直しています。

今作られてゆく住まいは 快適な空調設備や、自分だけの世界を作ってくれる遮音性能、他にも様々な高性能が 当たり前になりつつありますよね。

でも、そんな『便利さ』とか『高性能』って、『不便さ』を解消する為の『工夫』や『低い性能』を補うための『付け足し』なんかから生み出されたんだろうなって 僕は思うんです。

そう考えると こうして『不便さ』や『性能の低さ』を少し残すことで、『工夫』しようとする『向上心』なんかを育んだり、高性能で便利なことが 『当たり前』ではないと『感謝』の心が芽生えたり...なんていうのは大袈裟ですが、そうやって先人たちが 工夫を積み重ねて生き抜いて来たんだと思うと、ちょっと不便さとかに憧れてしまうんです。今 レトロな物や雰囲気が人気なのも、知らずにそういう意志のような物を皆が感じているのかな、なんて...あぁ、えらい脱線してしまいましたが、

とにかく、自分の憧れをずいぶん盛り込ませてもらいつつ、素敵な住まいになるように 頑張ります!

なんだか 理屈っぽい記事になってしまいましたが、ここまで読んで下さって ありがとうございます!また続報載せますね!

では、また!

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