施工日記

吊り棚の悲劇


こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!




プロも自宅はDIY、記念すべき一回目です。タイトルが不穏ですね...いきなり失敗談です...




事務所のワークデスクの後ろなんですが、窓の上にちょっとしたスペースがありまして、仕事の余り材を使って棚を付けたんです。窓枠の上に棚板を置きまして それをちょいとビスで固定しましてですね、支えを壁からの鎖に委ねたんですね。そこには昔から使っているミニコンポ(カセットテープとかMD聴けるんですよ!)や、お気に入りのDVDセット、CDなどの居場所にしていたのです。








絵です。なんで絵なのかというとですね、先日事務所に出勤すると、ん?このコンポはなぜこの椅子の下に?おや?DVD...あっ!落ちてる!








衝撃ですね もう。これが落ちたという事は 下に居たノートPCは!?








あぁ...凹んで...まだ一年も経ってないのに...起動は問題なく 少し安心しましたが、なんという事でしょう...




さて、原因調査です。








一目瞭然、鎖が外れている。あれ?何故?あっ!初歩的過ぎて情け無い!








鎖を引っ張るはずだった ヒートン。石膏ボードにしか ネジ部が効いていませんでしたね...石膏ボードは通常12ミリ。天井などの薄いタイプなら9ミリしかありません。その石膏ボードを貫いて 後ろにある下地木材にまで届かないと、ネジ・釘は基本的に効きません。ドライバーでねじ込むと なんとなく効いた気がしますが、勘違いです。保持力は全くありません。今回のケースでは 荷物を載せっぱなしだったので、すぐには抜けず しかしずっと引っ張られた状態になっていて、ジワジワと抜けてきていたのでしょう。そして一本が抜けた後、耐えきれなくなった反対側も抜けてしまったのだと推測します。




石膏ボードとは ざっくり言うと、石膏を板状に固めて 紙で包んで板状下地材に成型したものです。厚みも色々あり、防火系の素材となっていますので 近年のお宅には必ずと言っても過言ではない程 よく使われている素材です。火事などで 火で炙られても直ぐには燃えず、延焼を少しでも遅くして 消火活動の時間稼ぎをしてくれている、と 僕の勝手な理論(イジ理論)で認識しています。あ、火事で火にさらされると 化学反応で水を出して成分が変わって、もう 素材としては役に立たなくなるそうです。余談ですね、すいません...




近頃 ホームセンターなどで 必ずと言っていいほど 石膏ボード用の壁フック(天井用なども見かけましたよ!)が手に入ります。下地の木材の場所に ネジがこないようなら これを購入するのがベストですね!しかし、壁掛けテレビや家具のような重いものなどは、フックくらいでは支えきれないでしょうし、そんな時は 下地探し棒!








こんな道具で 下地探し!押し込むと先から針が出て、裏に木があると これ以上刺さらない、これでちまちま 探すしかないです。僕たちは まぁ おおよその位置を狙えるのですが、壁などは455ミリ間隔で下地が入っているのが通常なのですが、ちょくちょく そのようになっていない事もあります。これでも見つけられない時はもう...








このボードアンカーを頼るか、工夫して 木製の下地をどうにかして取り付けるしかないだろうと思っています。まあ、ボードアンカーは楽ですが 引っ張られる事に抵抗してくれるだけで、強いわけではないので、使い方、使用箇所選びは慎重に考える様になさって下さいね!




とにかく 木材の下地にまでビスを効かせる、石膏ボード壁の場合はこれがベストです。それが無理な時に初めて ボードアンカーなどに頼れば良いのではないかと思っています。




さて、いきなり失敗談...お恥ずかしい次第ですが、石膏ボードにはネジ系が効かない、という事を 身をもってお見せできたのではないかと思っております。




また思いつく度に 色々と描いてみますね!




では、また!

DIY寄りの話題、始めます。


こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!




DIY、注目されていますね。昔からご自分で為される方々は けっこういらっしゃって、色々な材料や道具が専門店でしか手に入らなかったような時代でも、ビックリするほどのクオリティで仕上げられていて、これ工務店要ります?なんて台詞が漏れたことも幾度かありました。




その世間の流れなのか 井尻工務店、このところDIYのお手伝いのような仕事をさせていただく事が増えてまして(前から多かったような気も?)、これは話題にしていくと楽しそうやなぁ、と 思いたちました。




そういや自宅で取り付けた棚だの何だのは全部DIYやな...と思いましたので、




『プロも自宅はDIY』




と 命名してみました。




自分で作った色々な影の作品(?)達も ついに表舞台に出る時が来たか!?などと ニヤついておりますが、DIY講座的なものは 様々な媒体で それこそ売るほど目にしますので、工務店ならではの目線で、考え方の基本、失敗とその考察、あとお客様から承諾を得られた時限定ですが、工務店がお手伝いさせていただいた現地の様子など、ご紹介できればと思っています。




みなさんの住まいが 少しでも住みよくなるよう、お手伝いできればいいなぁ、なんて考えながら このシリーズ、始めたいと思います!




それでは また!

もう師走

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

久々の投稿です…バタバタしている内に、師走ですね…

あっという間に過ぎて行く時間。振り返る間も無く先へ先へと進んでいると、いざ振り返ってみても後ろが遠すぎて見えなくなってしまっています。

なーんて、記憶力が落ちてるだけだったりして、困ったもんですが…

さて先日の日曜日に、ご近所の恩師のお宅の庭掃除をしてきました。恩師はもう寝たきりなので庭を見たりはできないのですが、広いお庭で草木の茂り方も尋常ではない上に、落ち葉の量も凄く、この時期は特に近隣の方々にご迷惑をお掛けする状態になっています。

で、植木の剪定は全くの素人なんですが、勘と勢いと直感でバッサリと散髪してしまいました。

 


さらに蔦や蔓系の植物も大量に生えるお家なので、ついでに...
リース作ってみました。数年前までは 毎シーズンツタ剥がしとついでのリース作りをしていたんですが、このところなかなかタイミングよく入れなかったので、久しぶりの作品です。

まあ、勝手に飾っているだけなので、自己満足ですが...

さあ、今年も残すところわずかなので、気を引き締め直して頑張ります!

久々の投稿、読んでくださった方、ありがとうございます!ちょっとずつでも投稿していこうと思いますので、また宜しければお付き合いくださいませ!

では、また!

櫻ガ薫ル。

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

昨年の秋から冬にかけて、下京区にてカフェの新装をさせていただきました。

私どものお客様が古い町家のまま貸されていて、今回以前も カフェやイタリアンのお店を出されていた素敵なお宅です。

新装といっても、町家の佇まいの中に欧州アンティークの調度品をセットする為に、壁を少し明るめの色に塗り替えたり、危険な古い配線を新しくしたりの程度なんですが、目玉は、カフェのオーナー様のご希望で、吹き抜けを埋めたたくさんの提灯。


櫻ガ薫ル、と名付けられたお店。

緩やかな気流でゆらゆら揺れる提灯を眺めながらコーヒーをいただけるカウンター席が特等席かな、と私は勝手に思ってます。

12月にオープンされてからこのかた、ゆっくりとくつろぎの時間を提供されているようですよ。火曜日が定休日で、お昼頃から夜まで、という 緩やかーな感じでお店を開けてらっしゃいます。お食事やお酒も出されてますので、くつろぎにいらっしゃって下さいね。


写真がチープで、雰囲気を壊さないか心配ですが...

では、ぜひ!

 
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繁華街での現場は大変!

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

2月中旬に、中京区の新京極商店街内のテナントにて、退出後の内装等撤去工事をさせていただきました。


当初は据付のベンチやカウンター、内部ドアの撤去程度の予定だったのですが、床の仕上げや厨房内の土間コンクリートまで撤去となり、さあ大変!

アーケード街の工事は色々と手続きが必要で、通行禁止道路の進入許可、道路使用許可、商店会の同意書や隣接のお店へのご説明と承諾書...急な進行だったので大慌て!大きな音の出る工事の時間規制も課せられながら(まあ、モラルというか忖度?)短時間集中のヒット&アウェー方式で解体してやりました。久々の肉弾戦、なんだか身体のそこらじゅうが痛む数日間を楽しみました!

最近ではあまり歩かなくなった新京極通や寺町通り。せっかく来たのでと、連日お昼はランチ探検。色々と楽しめたので、大変やった諸事も 良い思い出となりました!

次に入る新しいお店の事も 楽しみです!

ではまたー!

年末から蔵の修繕を。

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

右京区は事務所の近くで、昨年の秋の台風の被害の一つ、漆喰が吹き飛ばされた蔵の壁の修繕を年末から進めています。


漆喰下の土まで落として、塗り替えました。2面と破風だけなんですが、気温や降雨を予測しながら 施工日を調整...現在は最後の漆喰塗り待ちです。中々に時間がかかってしまいました。3月中頃には完成予定です。まあ、昔なら普通の進み具合なんでしょうね。施主様の理解もいただき、じっくり進めさせていただけております!

では、また。

バルコニー大破...

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

下京区で改装工事中、古いベランダに乗って作業をしていると...


右の方にある窓に雨戸の戸袋があったのですが、元々その戸袋に支えのバーが取り付けてあり、結局その戸袋ごとむしり取れてしまうという大破壊が!たまたま二枚立て掛けてあった足場板に乗っかって崩落は免れたのですが、私が他所の現場から戻って来たらこんな有様で びっくりしました!職人さん達に怪我は無く(トラウマにはなった様ですが)一安心でしたが、何よりお客様が乗っている時でなくて良かった!

あっ、皆さまの不安を駆り立てる為に載せた記事ではありませんので 悪しからず!ベランダ自体の崩壊ではなく、補強材の取り付け部分の方が破損しての事故ですので!

しかしながら、私も何の疑いも無くこのベランダの鼻先に何度も乗ってましたので、冷や汗が出る思いでした。同時に、固定部分の点検の重要性を再認識いたしました...

もしこの記事で、ご自宅のベランダに対する不信感を持たせてしまったなら本当に申し訳ないのですが、万が一ご心配なようでしたら 井尻工務店までご連絡を!

では、また!

ホントにたくさんの被害です...

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!

過日の台風、ホントにたくさん爪痕を残してくれてます...


これは左京区ですが、引っ掛け瓦の 釘留めしてない列の数枚だけ持ち上がって、こんなズレ方を。大風が棟を越える時、風下側が一部真空状態になって 瓦を持ち上げる事があるそうで、これもそんな感じなのかなと勝手に解釈しております。


同じく左京区、アコーディオンゲートが潰れたり...


南区では 工場のスレート屋根が破損したり...


右京区の蔵の壁は漆喰が剥がれ落ちました。


棟の瓦が吹き飛ばされたケースも...


ひっくり返ったアンテナもたくさんありました。

未だ大小様々な被害の復旧に走り回っています。ご依頼下さった皆さまをずいぶんお待たせしてしまい、心苦しく思っているのですが、少しでも早く伺えるよう、努力いたしますので、今しばらく 猶予を下さいますようよろしくお願い申し上げます。

では、また。

下京区、古い町家を御自宅に。序

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
下京区で、夏頃からずっと古い町家を改装させていただいてました。古さを活かしつつ 少し住みやすく。オーナー様の生活スタイルに合わせた改装を、且つお洒落に。というコンセプトで取りかかりました。
と、順番にご紹介したいのですが、色んなデータの整理ができていないんですよね...順次 記事にしていきたいので、少々お時間を下さいませ。


チラ見せだけしときます!
では、また!

屋根の葺き替えです。

こんにちは。笑顔のリフォームプランナー、京都市右京区の井尻工務店です!
伏見区で古くなった屋根の葺き替え工事をさせていただいてます。


焼き物ではなく、セメント瓦と呼ばれるモルタルで成形された瓦です。表面の塗装も傷んでしまって、もう取り替えどきですね。今回は軽量化も目指して 遮熱鉄板葺き+断熱材とします。


瓦を撤去します。この後横桟も取り外してますが、古いルーフィング材はそのまま残しておきます。


その上に40㎜の断熱材を敷き込んで、野地板➡︎ルーフィングと貼っていきます。


今回の遮熱鉄板葺きは、たてひら葺きという工法(商品名かな?)で、成形板をはめ込んでいく屋根材です。



いわゆる瓦棒葺きの発展形で、昔は立ち上がり部分に木桟が入っていたのですが、そこを成形はめ込み式にしてあります。表面塗装の保証も付いてますし、見た目もスッキリしてるので、私のお気に入り材料の1つです。昔の鉄板は遮熱塗装など無かったのですが、今は普及してるので、屋根断熱とペアで 屋根の葺き替え時の選択肢として提案させていただいてます。
古くなった屋根の葺き替えを検討されている皆様、選択肢の一つとしてご検討なされてはいかがでしょうか。
では、また!

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